中鉄バスの車内と座席

項のはじめに簡単な説明があります。

1-2. 一般車両:新製投入車(1990年代)


NO.9101

 1991年以降(若干記憶が曖昧ですが……)の投入車ではモケットが赤の濃淡2色からなるパターンに変更されています。座席そのものには大きな変更はありません。
 この座席は重厚な見かけに違わず、バケット指向の座面形状や大きく張り出した柔らかめのヘッドレスト、微細に曲面のついた背面形状等で、しっかり座れば長時間乗車でも疲れないよう配慮がなされています。
 もっとも、タイヤハウスとの関係でその機能を生かせるだけの着座姿勢を保つことができる座席は限られてくるのですが……。


(↑写真をクリックすると大きな画像を表示します)

NO.9204

 1992〜93年、上と並行して投入された座席です。それまでの座席と比べ、見るからにエッジのとれたフォルムが特徴です。
 全体的に薄造りで、頭部の張り出しはほとんど見られない代わり、腰部の張り出しがはっきりしています。座面は全体的にやや丸みを持っており、また柔らかめに作られています。(経年によるものかもしれませんが。)
 9203〜9205,9303,9307の5台で見ることができます。

 1992年頃の未更新車では、写真のように座面のみをチェックのモケットに張り替えた座席が一部で見られます。(写真はNO.9203)
NO.9401

 1994年製大型車に採用された座席です。
 最大の特徴は、1993年12月に開業した岡山道経由の免許センター線に対応するため、シートベルトが備え付けられていたことです。これらの路線が廃止となった現在は、座面の下で固定されています。
 このタイプは心持ち座面の彫りが浅い気がします。


NO.9451

 1994年、中鉄本体としては6年ぶりに投入された中型車に備え付けられた座席です。大型車における座席の流れに沿った形で高レベルのものを備えています。
 こちらも天龍工業製の座席で、大型車と比べると全体的に小ぶりな印象。画像ではあまりはっきりしませんが、背ずりの外側には若干の張り出しが見られます。座面はフラットな形状ですが以前の座席とは異なり堅めす。
 座席カバーもやや小ぶり。写真で黄色になっているのは優先席の印です。かつては枠内に「ゆずりあいの席」とありました。
 9451,9551の2台で見ることができます。


NO.9602

 '96年製の大型車で採用されている座席です。'95年までのものと比べ、若干座席の幅が広げられています。


NO.9755

 '97〜98年製の中型車に見られる座席です。背もたれはやや高めながら、平板な形状のものに戻っています。
 初めの方で掲載している'80年代の中型車の座席と形は似ていますが、背面は心持ち低いです。また10年の歳月を経てか、座面の感触はだいぶ異なっており、比較的堅めに仕上がっています。材質は大型車のものと変わらないように思うのですが、座り心地の違いはやはり座面形状の違いからくるものなのでしょう。

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