中鉄バスの座席

項のはじめに簡単な説明があります。

1-3. 一般車両:新製投入車(2000年代〜)


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NO.0251

 2002年投入の小型車、NO.0251, 0252の車内です。
 長距離輸送を考慮して着席定員を重視した構成となっており、座席も比較的重厚なものを備えていますが、'90年代に導入されたものとは異なり、ヘッドレスト部分以外はフラットな造形になっています。そのため座り心地もそれなり、という印象です。
 当初は写真のように補助席を備えていましたが、NO.0252については後に撤去され、代わりに'90年代後半に見られたようなステンレスパイプ製の肘掛けが設置されています。(補助席が設けられている席には肘掛けはありません)
 シートカバーは布製のものを採用。高級感の演出に一役買っています。

 車いす固定部分に設けられた跳ね上げ式の内向きシートがこちら。
 スペースの制約上、背面は切り立っており、座面も薄く板状。
 こちらのシートカバーは通常と同じビニール製。表示はありませんが黄色で「ゆずりあいの席」(優先席)を示しています。

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■NO.0255,0351,0352

 2002〜3年に導入された中型路線車の車内です。
 中扉より前方は1+2、後方は2+2の配列となっており、中扉向かいには車いす搭載時の折りたたみ座席が設けられています。3列分のスペースを取っているのがこの世代の特徴です。
 座席はこの時代の標準的な外形のものを採用していますが、背もたれは若干高めになっています。
 背面は板状ですが、最下部だけぷっくり飛び出しています。その辺りにブロックが仕込まれているようですが、人間工学的には疑問な造りです。
 座面についてもごく薄造りで、前後方向の角度も取られていません。
 肘掛けは出入りを重視してか、文字通り肘だけ乗る程度のものとなってています。

(車内写真はNO.0352


NO.0271

 2002年に投入されたローザの車内です。最後部にリフトが搭載されており、その関係で座席も最後列が折りたたみになっているのが特徴です。
 座席はよく見かけるタイプで、背もたれも低いですが、意外に座席の彫りはしっかりしたもので座り心地もそこそこでした。
 現在は特定車に転用されており、座席も交換されたようでもう見られないものとなっています。

■NO.0571〜0573

 2005年に導入された新ごんごバスの専用の小型車で採用された座席です。利用区間によってはかなり長時間の乗車となるため、市内循環のごんごバスとは異なり比較的重厚なものを採用しています。

 座席の外形はNO.0251等と同じで、モケットの模様やシートカバーの材質が異なる程度。初めから補助席は設けられていません。

 写真はありませんが、車いす固定部分は前向きの跳ね上げ座席に変更、あわせて位置も変更されています。



※許可を得て撮影
NO.0651

 2006年に導入された中型路線車で採用された座席です。これもこの時代の標準仕様ですが、以前と同様に背もたれは若干高めのものを採用しています。
 外形はNO.0255等のものと似ていますが、座面がある程度厚くなり、座面の造形によるものながら若干角度もつけられています。
 肘掛けは従来と同じ形のものが採用されていますが、最前列についてはNO.0571等のようなステンレスパイプ製のものを、若干高さの低くなるよう工作して取り付けています。
 この車両のシートカバーは日常の取り外しを考慮していない、端を座席に埋め込むタイプを採用しています。他よりいくぶん長めな印象です。

 座席配置は写真の通りで、標準仕様の多区間・郊外型シートレイアウトよりも座席を増設しており着席定員は29(乗務員除き、折り畳み席2を含む)。系統によっては長時間の乗車となり、小学生の通学利用もあることから、できるだけ多く着席できるよう配慮されているようです。


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NO.1001

 2010年に導入された大型路線車の車内です。
 この頃の中型車と同様、2+2配列を主体とした座席定員重視の仕様となっています。
 座席そのものも中型車と同様、標準的ですが若干背もたれの高いものが設置されています。座席のモケットやポールがノンステップバスの標準仕様に準じた配色となった(シートカバーは白色の柄入りと黄色ですが)のが同年採用車両の特徴で、車内見付の面では他事業者との差異が減じてきています。


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■NO.1051, 1052

 2010年に導入された中型路線車の車内です。
 車内の配置や座席は前記のNO.0651とほぼ同じですが、座席モケットやポールはNO.1001と同様、ノンステップバスの標準仕様に準じた配色となったため、車内の印象は異なったものになっています。
 座席はNO.0651等と同じものを採用しています。シートカバーは巻き込み式から取り外し可能なものに戻っており、サイズも標準的なものになっています。

(写真はNO.1052

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