中鉄バスの車内と座席

 このコーナーでは、中鉄バスの車内について、特徴の一つである座席を中心に紹介していきます。
 あらかじめお断りいたしますが、車内写真に関しては元々スペースが限られており、また撮影機材との関係で広角寄りの撮影は難しいものがあります。良質な画像の提供を心がけておりますところ、思うに任せず申し訳ないですが、ご了承いただければと思います。

1-1. 一般車両:新製投入車(1980年代)


NO.8651

 '80年代の中型車に残るのがこの座席です。中型車に限らず当時の路線車では(サイズぐらい違ったかもしれませんが)一般的に見られていました。ハイバックシートではありますが、座面・背もたれともにほとんど平板な造形。座面は腰掛けるとぼふっといった感じで沈み込み、ほとんど反発力はありません。(経年のためかもしれませんが。)
 写真は車内未更新車で、原型のままの赤い表地の座席が残っています。この頃は縦に長いシートカバーが採用されていました。
 最近移籍してきたNO.9113等にも座席増設のため取り付けられています。

NO.8755

 上と同じ座席ですが、こちらは車内更新を受けたものです。モケットが'90年代の車両と同様、赤の濃淡2色からなる簡単なパターンに変更されました。布地の特性か、オリジナルのものと比べて若干エッジの取れた造形になっています。また詰め物がしっかり詰まった感触があります。


(↑写真をクリックすると大きな画像を表示します)
NO.8858

 いわゆる「二つ目RJ」最終グループに属する車両です。こちらも車内は未更新のままで、登場以来の赤いモケットの座席が残されています。上のNO.8651とは大きな差異はありませんが、運転士側に設けられていた荷棚は省略されています。

NO.8831

 長距離仕様の車両ではリクライニングシートを採用していました。手前が最大に倒したときですが、案外深く倒れます。ピッチもそれなりに広く取られています。
 座席自体は平板がちで、古典的な造形となっています。NO.9131も同じ座席でしたが、'89年以降の一般路線車の座席を前にするとさすがに陳腐化が目立っていた印象です。


NO.8903

 1989年以降、車内外の仕様が大幅に改善されました。座席も天龍工業製の重厚なものを採用。灰色・柄入りの表地が特徴でしたが、車内更新に伴い、91年以降の一般的な表地(多少色が濃い)に変更が進んでおり、'04年現在ではNO.8903のみに原色のものが残っています。
 そのNO.8903でも、中扉より後ろでは画像のように座面のみモケットの交換が図られています。これが従来の座面にプレーンな形状のモケットを張ったという代物で、座り心地はなんとも奇妙です。表地も他では見受けられない柄のものが使われています。


NO.8904

 更新された車両の車内がこちら。表地が変更となり軽めの印象となりました。
 シートカバーは一部の車両を除き、ビニール製の透明なものが用いられています。これは2003年頃から変更された新しい柄です。

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