3. 乗車記(10.1・日曜)
![]() 西の浦線系統図・運賃表 2006.10.01
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■博多駅交通センター→青木入口
10.1 12:08〜12:47 前回に続いて博多駅交通センター32番乗り場から出発。ここから一般路線車が出て行くのもあと1か月ということになるのか。(マリノア線は高速車両の間合い運行) 車両は珍しく日野の大型車。座席定員重視のコンセプトは中鉄のNO.9001あたりを思わせるが、窓割りや座席メーカー等の仕様差から車内見付は別ものの雰囲気。そんな車内に乗客はわずかに2名。 バスセンターの外周を駆け下りて大博通りへ右折。祇園町、呉服町と止まって車外放送で呼びかけていくが乗客はなし。西に折れて天神に向かう。 天神橋口の交差点から北に折れると都市高速に行けるが、そのまま西進して従来からの天神停留所に停車。あと4人ほど乗せて、さらに西鉄バスの停留所にして2カ所分ほど西へ。そこから北・東と回り込んでようやく都市高速に入る。 天神北ランプから都市高速を西へ快走。荒津大橋から百道浜を通り、晴れていれば海側に眺望が開けるのだけれど、あいにくの曇り空。 百道から福重までは最近開通した区間を行く。防音壁が所々アクリル?製になっており眺望の点である程度配慮されているつくり。見えるのは住宅地だけど……。 福重ランプを降りた後西に折れ、国道202号バイパスへ。混雑した中のろのろ走るが、車が減るにつれ徐々にスピードが上がる。 ひたすら都市高速〜福岡前原道路の高架下を行き、今宿ランプの分岐部で覆われた交差点を曲がると青木入口停留所。ほぼ定時での到着だった。 |
■青木入口─(野北経由)→前原
10.1 12:56〜13:53 停留所でしばらく待つと野北経由前原行が今宿野外活動センターからやってきた。三菱エアロスターK大型車。こちらは従来から1+2配置だったらしく、背の低い座席が特に換装された様子も無くそのまま並んでいる。 乗った時は他に3人ほど乗客がいたものの、今宿発着所で全員下車。九大に行くらしき学生を1人乗せて発車。 すぐ北へ折れて横浜まで西の浦線と同じルートを行く。半島の内陸部を一周するこの路線にとって、この辺りが唯一、海の見える区間。 九大を迎える工事がたけなわな元岡小学校付近を通過、一旦元岡に立ち寄ってから九大に向かう。前原発の便とすれ違うがあちらはリエッセ……。 九大の寮(ドミトリー)が立ち並ぶ九大入口で学生を降ろし、以降乗客は私だけに。ここから先、谷までは今回の改正で廃止となる。丘を越え、小さな集落を抜け、峠を越えという区間。 漁港が近く、釣り関係の看板が目立つ野北から、志摩町役場前を通過し、初に到着。ここで何回目かの時間調整。運転士さんが今宿の西ゆき停留所から(周船寺経由に)乗らなかったの?と問う。あちらは国道202号の渋滞でバスが来る時間も所要時間も読めない、こちらは十分すぎるほど余裕があり遅れないけれど所要時間も運賃も跳ね上がる……。うーんJRに流れるわけか。 初からはいと・しま号のルートで前原へ。車窓から師吉経由便が団地の細道を行くのが見えた。改正後は一般路線はあちらのルートだけになる。 前原市街地は祭りのため渋滞中。前原駅に入ろうと突っ込んだものの交通規制に引っかかって通過不能となり、結局その辺の道路上で降りることになった。 |
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Intermission
そんなこんなで前原市街地を通過する便は全く時間が読めない状態だったので、ここから今宿行きに乗るのは諦めて、代わりに九大学研都市駅に出て九大系統の様子を見ることにする。 地上を行く福岡市交2000系に乗って九大学研都市駅まで8分。バスでは前原〜北原間が16〜17分+遅れ分。市街地への直通サービスの無くなった今、対抗するのは難しいか。 九大学研都市14:40発周船寺経由九大行は日野トップドア中型車。乗客は私の他に1名のみ。国道202号に出るとひたすらのろのろ運行に。周船寺西口で降りるとそのバスはなかなか遠ざかっていかなかった……。 ここからの乗車も諦め、一旦周船寺駅に出てJRで今宿に向かった。 |
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![]() 今宿発着所を出る都市高速・博多駅行 2006.09.23 |
■今宿(発着所)→姪浜駅北口
10.1 15:36〜15:51 今宿駅からやや西よりに北上すると今宿農協の前を通る。改正後、西の浦や前原からの代替路線は今宿発着所でもなく今宿駅でもなくこの辺りを経由する形を取る。なんでこんな中途半端なことになるのだろうか? もう少し歩いた所が今宿発着所。ここからもう一度姪浜駅北口線に乗ることにする。前回と同じ便だが車は違い、西工の中型ワンステップ車。 今回も今宿からの乗客は他に無く、ここまでに乗ってきた人が数名。相変わらずの曇り空の下、海岸沿いの風景を目に焼き付けつつ姪の浜へ。 途中乗降無く、姪の浜と姪浜駅北口で降車を半分ずつ分け合う感じなのは前回と同じ。 |
![]() 西の丘二丁目を通過する博多駅行(被写体ブレ失礼) 2006.10.01
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■姪浜駅北口→西の丘二丁目
10.1 16:08〜16:29 姪浜駅北口からはもう一度下山門線で西の丘二丁目へ。定刻より少し遅れてやってきたのは富士重工7E車体の移籍車。ここまでで座席がほぼ埋まるくらいの乗り具合。姪浜からの乗車はそこそこあるもののウエイトはそこまで高くなく、博多・天神・西新……とまんべんなく拾ってきているという印象。 下山門団地・同入口での下車が多い。ふと対向のバス停を見ると「昭和バス開通記念」等と書かれた標と消えかかった路線図が。当時の期待には添いきれなかったようで悲しい。 城の原あたりで一旦乗降は途絶え、生の松原団地でまたどっと降りて今回も私一人が残る。ここから先は西鉄バスと併走……ずいぶんと差を付けられているのだろうか。 西の丘二丁目にはほぼ定刻で到着。かつては202号バイパス上に設けられている停留所と同じく「生の松原団地南」と付けられていたため、その跡が停留所に残っていた。 |
■生の松原団地南→博多駅交通センター
10.1 16:48〜17:18 そのバイパス上の停留所まで歩き、西の浦からの都市高速経由博多駅行を待つ。少々遅れてやってきたのはこれまた富士重工7E車体の移籍車。よく見ると先ほどの車とは微妙に仕様が違う……。 車内は座席がさらっと埋まるくらいの乗り具合。時間帯を考えると予想以上で驚く。 この路線は生の松原団地南から天神までノンストップ。都市高速に上がるまではいまいち流れが悪かったものの、上がってしまうと快走。天神まで20分強で到着。ここで私以外全員降りた。 そこから昭和通り・大博通りを突っ走り、博多駅前に群れる西鉄バスをごぼう抜きして博多駅交通センター1F降車場には定刻に到着。乗り納めにふさわしいような豪快な走りだった。 |
4. 後記
乗り歩き以降、今宿以東についても以下の通り代替が行われることが発表され、いずれも試行運行ながら、今宿〜三陽高校線単独区間付近の一部を除いたほぼ停留所が代替交通機関でカバーされることになった。
・姪浜駅南口〜今宿間
・今宿〜今宿野外活動センター間
姪浜タクシーが社会実験として姪浜駅北口〜今宿〜今宿野外活動センター間にバス/乗合タクシーを1日9〜10往復運行
・下山門線
西鉄バスが以下の2系統を4月30日まで試行運行
507 博多駅〜国体道路〜天神〜(愛宕ランプ)〜下山門中学校〜下山門〜ながらの団地入口〜生の松原サンハイツ〜下山門団地〜小松原〜生の松原団地〜三陽高校
1-7 姪浜駅南口〜内浜〜下山門駅〜下山門団地〜生の松原サンハイツ〜城の原〜生の松原団地〜三陽高校
・(都市高速)西の浦線
西鉄バス博多駅〜天神〜九大工学部線が「下青木」停留所に追加停車
運行回数の縮小や系統の変化で従前のような利用ができる区間は必ずしも多くはないものの、ひとまず足は確保されたことに安堵している。
また落ち着いた頃に、これらの路線がどう変化したか見に行くことにして、ひとまず筆を置く。